2012年度オープンキャンパス開催
2012年8月5日、文系地区講義棟で教育学部オープンキャンパスが実施されました。
本年度は日曜日の開催となり団体での参加者が減少したことや、全体説明会場までの距離が離れていたことなど、参加者の集まりにくい条件が重なりましたが、それでも405名もの高校生が本研究室の企画に立ち寄りました。
今年の企画は、4年生の指揮のもと、3,4年生一体となってパワーアップしました。
クイズ企画では、新たな試みとして時間割を作る疑似体験が企画されました。授業を選択しなくていい時間(空きコマ)が存在することや、多様な学年で授業を受けること、シラバスを見ながら授業を選択することなどに戸惑いながら、高校生たちは思い思いの時間割を作成していました。その後行われた学園ドラマクイズでは、「ごくせん」をもとに、教科書選定や教育費の問題について考えました。同じグループになった他県の高校生と答えを考える場面では、会場が熱気に包まれました。
廊下企画では、新たに作り直された「大学生の1年間」の映像と音楽が企画全体をにぎやかなものにしました。さらに、科目履修や学生生活に関する展示が行われました。なかでも、教育学部と聞いて「先生になるの?」と毎回のように尋ねられる教育学部生の日常などを4コマでつづった「教育学部あるある」シリーズは、多くの注目を浴びていました。
展示企画は、伊都地区の全学教育から始まり、箱崎地区での講義・演習、卒業論文へと続く流れをよりクリアに伝える企画となりました。実際に使用されているテキストや卒業論文の現物を展示したり、授業で発表したレジュメや最終レポートが展示され、大学での学びについて、参加者それぞれにイメージを膨らませる体験になったと思います。
時代の変化に対応して、昨年よりはじめられたTwitterによる感想の共有では、昨年よりさらに多いメッセージが寄せられました。高校生からの書き込みは、関係者の励みとなりました。
今回は、多くの人に有益な企画となったため、学部4年生の発案でまだ専門教育に進級していない1,2年生に対しても参加を呼びかけました。実際に参加した学生がいたかどうかは不明ですが、3,4年生たちの「伝えよう」という熱意がレベルの高い企画を生んだのは間違いありません。このDNAこそが当研究室の伝統を支えるエネルギーとなっています。
おかげさまで、当研究室のオープンキャンパスは、大学公式サイトでも取り上げられる教育学部屈指の人気企画となっています。次年度は、本年度までの流れが継承されてさらに力強いものになることを願っています。