平成28年度教員研修モデルカリキュラム研究会を実施

年明け早々1月6日、長崎大学教育学部大会議室にてケースメソッド研修プログラム開発会議を行いました。昨年11月に開催いたしました第2回モデルカリキュラム企画運営会議での議論を受け、今回の研究会では、長崎県教育センターからの関係者の皆様をお招きし、「ケースメソッド」を用いたグループ討議及びその可能性に関する意見交換を行いました。

本会議は、モデルカリキュラム開発プログラムの一環として、「ミドルリーダー」向けのケースメソッド事例集の作成を主な目的とするものであり、既に、大学院開講科目の「教育実践研究法」においても毎週、ケースの作成及び検討がなされております。

当日は本格的に議論を始める前に、元兼先生から開会行事の挨拶をいただき、モデルカリキュラム開発の意義及びケースメソッドについての経緯の説明がなされました。それから、それぞれ3つのグループに分かれ、オリジナルケース案に対する討議と検討が行われました。普段、交流することができない長崎県の方々との議論を通じて、同じケース案に対しても、それぞれ異なる意見や論点が述べられ、県ごと・校種ごとに様々な事情や特色がある点からケースづくりの難しさを改めて痛感いたしました。

その後、ケース作成者でもある兼安助教に実際にファシリテートをしていただきながら、グループごとに議論された内容を踏まえた全体討論を行い、ケースメソッドを用いた研修の課題やその可能性に関して各自の意見が発表され、グループ討議とはまた違う雰囲気の中で、活発な議論が行われました。

今回の会議を通して、お互いに自分の考えを発表すると同時に、異なる意見も受け入れ、新しい視点から再度ケースを読み直すことができました。特に、「ミドル(リーダー)とは何か」「学校組織とは・学校経営とは何か」について再検討することによって、教育経営研究における一つの方法論として「ケースメソッド」の可能性に関しても深く考えるようになり、自分自身も多くの刺激をうけました。今回の研究会から得られた知見に基づき、今後、ミドルリーダーに適したケースづくりに向けて、その完成度をより上げていきたいと思います。

(文責:鄭修娟)

更新日:2017-02-01 17:39

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