伊都キャンパス初の飯粒の会開催
10連休の初日の4月29日に、九州大学伊都キャンパスで初めての「飯粒の会」が開かれました。
飯粒の会は、博士学位取得を目指す者が、博士論文構想を発表し、学位を取得している研究室OB・OGから助言を仰ぐことを目的として、2013年からスタートしました。会の名前の由来は、学位が「足の裏についためしつぶ」、つまり、取っても食えないが取らないと気持ち悪い、という謂れからきています。
今回は、博士後期課程に在学中の院生、単位取得退学者を含めて、過去最多の9名が発表しました。
教育法制研究室・教育経営学研究室は長年にわたって合同研究室として、教育行政研究、教育制度研究、教育経営研究など、様々な分野の研究を行ってきました。そのため、国内の教育行政・経営研究はもちろん、中国、韓国を対象とした研究も報告されています。幅広い研究対象を有する発表者達に対して、先輩方の様々な観点から意見を頂戴しました。
そして、飯粒の会の途中では、今年の秋に刊行予定のエッセンスシリーズの新刊である『教育課程エッセンス~新学習指導要領を読み解くためには~(仮)』の編集会議を行いました。ここでは、執筆者の担当確認、原稿執筆状況の進捗報告、編集方針などについて意見交換が活発になされました(現在、順調に編集作業が進んでおります)。
最後に、伊都キャンパスの椎木講堂内にあるイタリアンレストランのイトリートで懇親会を行いました。
昨年9月に大学院人間環境学府と教育学部は、箱崎キャンパスから伊都キャンパスに完全移転しました。伊都キャンパスは最新の設備の下で研究できる反面、福岡市の中心部から遠く離れているため、大勢の学生、諸先輩方と集まることが難しい場所でもあります。しかし、それでも今回のように、研究室の伝統になりつつある会を開くことができ、多くの関係者が集まったことはとても意義深いことだと思われます。
伊都キャンパスに移転しても、これまで以上に研究室の活動、各自の研究を発展していけるように取り組んでまいります。
(文責:小林 昇光)