2019年度修論・博論中間発表会が開催されました
2019年6月5日(水)に修士課程、12日(水)に博士課程中間発表会が開催されました。本研究室からは修士課程2名と博士課程3名が発表を行いました。
中間発表会は、これまでの研究の進捗状況を報告するとともに、専門分野の異なる先生や学生から意見を頂ける貴重な機会で、今までの研究の成果を省みる有意義な時間となりました。ここで得られた新たな視点や知見を十分に活かし、より優れた論文として成就することを期待しています。
発表者の感想は以下の通りです。
鄭修娟(博士後期課程)
今回の博論中間発表会では、他分野の先生方を含め多くの方々に多様なご意見をいただき、とても良い刺激を受けました。自分の狭い視点だけでは見えなかった部分、気づくことのできなかった部分について鋭くご指摘いただき、大変勉強になりました。研究における自分のスタンスを明確にする必要性があると思い、多くの人々に伝わる研究をすることの難しさを改めて感じました。
木村栞太(博士後期課程)
早いものでとうとう博士後期課程も課程の最終学年を迎え、この日を迎えることになりました。当日は、博士論文の現段階での構想について報告しましたが、まだまだ論文執筆に向けた目途は立っておらず、主に問題の所在と目的を中心にご検討いただく場となりました。報告の場では、特に設定された目的を実現する上での調査デザインの甘さなどを中心にご指摘を多数いただいたように認識しております。私の力不足ゆえに不甲斐ない報告になってしまったことを悲しむだけで終わらせることのないよう、いただいたご意見をしっかりと踏まえて、研究の進捗へと結びつけて参りたいと思います。
殷爽(博士後期課程)
この度、博士2年後期に、中間発表を致しました。博論の現段階での構想を報告し、具体的にはこれまで研究してきた内容を整理しながら、中国での現地調査を踏まえて、研究対象との対話の中で生まれた疑問や関心をもう一度明確に致しました。中間発表では、他分野の先生方や多くの学生から貴重なご意見をいただき、改めて研究の最終目的の曖昧さ、研究を行う意義、研究方法などについて見直すきっかけになりました。この機会を元に、「研究を通じて自身が最も明らかしたいこと」を再考したいと思います。
岩永裕次(修士課程)
先生方から貴重なご指摘をいただけたことで、自分の考えが明確になった点や見落としていた点等に気付くことができました。改めて研究することの奥深さを知り、常に課題に対して正対することの重要性を学ぶことができました。今後もこの経験を糧に、自己研鑽を深めていきます。
宮崎麻世(修士課程)
6月の修士論文中間発表会において
「教師の多忙化の要因に関する研究 -宿題に関する業務の検討から-」
というテーマで発表をさせて頂きました。午後9時という遅い時間だったにも関わらず、多くの先生方や院生の皆様に研究の構想を聞いて頂き、今後の研究において重要な思考の転換の機会を頂きました。中間発表会までは、私自身の興味関心が強く、こじつけていくような論の展開でしたが、多くの研究をされている諸先輩方からのご指摘を受け、1つ1つの事実を真摯に受け止め、論を着実に積み上げていくことの大切さを学びました。
(文責:殷爽)