事例紹介(1)

 

1.コンサルテーションの概要

 

 

  【コンサルテーションまでの経緯】

  O市立E中学校校長より学校評価コンサルテーションを利用したいという要望があった。学校評価支援室が要望に応え、コンサルテーションを行うことになった。

【学校側の課題】

 1. 中学校の学校評価に関して紹介した事例等が少ないため「今の進め方で本当にいいのか」という不安。

2. 学校評価の個別の方法論について、(1)市教育委員会指定の学校評価書で基本的な用語、例えば、「取組指標」、「成果指標」の概念が理解できない。(2)来年度の評価項目の設定や労力の効率化などに課題を感じている。

【課題に対する助言】

1. 事例校は一般的な中学校より生徒指導、保護者との関係等の恵まれた状況で、積極的に学校評価を実施できている印象を感じるため、インタビューの前半は「優れた取組」と感じた部分に対して、肯定の意思を示した。

2. 細かな技術面について以下の2点を説明した。(1)評価指標における努力指標と成果指標の意味と、その具体例について説明する。(2)学校評価の時間や労力の改善について、アンケート調査などの実施時期を年度間で分散することや、調査のオートメーション化などについて提案した。

【成果(平成21年2月末現在)】

1. 学校評価の取り組みが比較的に優れていることに学校が自信と安心を感じた。

2. 評価指標と取組指標、成果指標それぞれについて学校独自の表現で定義づけを行い関係者評価委員会の議論を経て来年度の重点目標と評価指標等の設定を現在話し合っている状況である。報告者も現在その議論をメール等で間接的に支援している。