事例紹介(6) 

 

1.コンサルテーションの概要

 

【コンサルテーションまでの経緯】

コンサルタントが学校評議員として1年以上関与している学校であったため、当該校のニーズに応えた指導助言を従前から行っており、前年度は学校の危機管理についての校内研修も行ったりしている。

【学校側の課題】

 教職員は日常の業務に追われ、学校評価の基本事項の理解やこれを行うことのメリットについての意識が十分浸透しきれていないという課題があった(1学期)。また、保護者や生徒に対するアンケートを実施したものの、どのようにこの結果を受け止め、どのように還元していけばよいのかわからなかった(2学期)。

【課題に対する助言】

 前者の課題に関しては、前年度と同様に、同校と深く関わりをもっているコンサルタントが研修講義を行い、理解と意識統一を図った。しかしながら、後者に関しては必ずしも専門的にそうした統計分析を使用しているわけではないので、これを専門とする研究同人に依頼し、そのデータ分析と解釈を送ってもらい、それを踏まえて指導助言を行った。

【成果】

コンサルタントにも得手・不得手な分野がある。学校側のニーズに応じ、学校評価支援室が仲介役として橋渡しすることにより、コンサルタント各人の持ち味(専門性)を生かしたコンサルテーションを行っていくことが可能となる。コンサルタントを1人に限定せず、メール等の通信手段により連携をとりながらニーズの変化に応じた適任者で対応していく方法をここではコラボ・コンサルテーション(コンサルタントのコラボレーション)事例として紹介する。