11月19日から20日にかけて、九州大学を会場にして、本年度第2回目になる教員研修モデルカリキュラムの企画運営会議を実施しました。
今回は、広島市、小郡市、熊本市、宮崎県の指導主事の方々が作成されたケース案の検討を行いました。
既に、大学院開講科目の「教育実践研究法」において、院生をはじめとした受講者で検討が行われておりました。今回は、ケースを作成した指導主事をお招きして、作成の意図を改めてお聞きし、ケースの改善点や回答例などについて意見交換を行い、ミドルリーダー向けのケースメソッド事例集の作成に向けて議論を交わしました。
議論の中で、各自治体の学校現場で生じている課題、人事等の行政課題の相違、学校組織における職位や校務分掌の認識の違いが浮き彫りになる一方で、ケースの一般性を高めるための修正意見が次々と出されていきました。教育系の各大学から開発委員として参加されている先生方からは、研究者の視点からご意見をいただき、指導主事の先生方の間でも個人、自治体としての見解を交えた意見が提供されました。
また、2日目の午前には、兵庫教育大学大学院教授の浅野良一先生より、ケースメソッド教材を用いた研修の意義や具体的な研修方法、学習スタイルをご教示いただき、基礎理論から応用まで、ケースメソッド教材の多様な学び方を知ることとなりました。
今後の本プロジェクトは、各指導主事によるケース教材の修正が行われます。ケース教材完成に向けて、ラストスパートをかけて参ります。
(文責:小林昇光)