エクスカーション実施(3) (児童養護施設見学)

2012年7月17日、学部演習科目「教育法社会学」(元兼正浩准教授、TA金子研太)の一環として、福岡県遠賀郡岡垣町にある児童養護施設「報恩母の家」でのエクスカーションが実施されました。

「報恩母の家」は、県内有数の規模をもつ児童養護施設であり、県内で最も古くから存在します。建物は2004年に建て替えられており、小規模集団を基礎単位とする運営形態が導入されています(ユニットケア)。従来の大舎制施設と比べ、設備も運営もフレッシュな施設となっています。


受講者は午前9時30分に施設に到着し、園長・副園長両氏から、施設の沿革、施設での年間行事、社会的自立のための活動などについて説明を受けました。また、職員の皆様方も施設見学にご協力いただき、日々の職務の醍醐味や、子どもたちとの関わり方の工夫などについて「生の声」を聞かせていただきました。

 

説明に引き続いて行われた施設見学では、手作りにこだわる調理室、採光の工夫された各ユニットの様子などを見学させていただきました。実際の活動の様子などについて熱心に質問する受講者の姿も見られ、学校教育だけでない教育現場の実際を身体感覚として捉える貴重な体験となりました。

九大チームの当該施設訪問は、2004年の「教育学文献講読」(元兼正浩准教授)以来8年ぶりです(前回訪問時の資料)。定員ぎりぎりの収容人数で決して余裕のない中、九大グループに貴重な学びの機会を与えていただきました施設の皆様に心より感謝申し上げます。

 

また、午後には有志で福岡教育大を訪問しました。「絵本プロジェクト」を通して「報恩母の家」に長く関わりを持っておられる寺岡聖豪教授、児童養護施設3施設合同キャンプを実施しておられる鈴木邦治教授を交え、午前中の振り返りを行いました。

福岡教育大学学校臨床教育学専修での体験活動の体系や、教員がチームとして教育力向上に取り組む文化についてもお話しいただき、学生たちにとっても大きな刺激となりました。お忙しい中ご協力いただきました先生方、誠にありがとうございました。


これらの訪問には、TAの金子研太に加え、博士後期課程2年の畑中大路も同行しました。

 

更新日:2012-07-18 00:14

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