教育学ボランティア演習の取組評価と改善方策の検討

九州大学大学院生を中心とした研究グループでは、教育学ボランティア演習報告書の発行を機に、以下のような研究を行います。

 

教育学ボランティア演習の紹介および本研究の位置づけ

九州大学教育学部では、福岡市との連携協定に基づく「学校サポーター」派遣制度学生を活用した「教育学ボランティア演習」を開講しています。

授業の目標は以下のように定められています。
「学校現場において、さまざまなボランティア活動を行い、同時にそこから「教育」「学び」について体験的に学習する。特に、それらのフィールドの職業活動の特質を把握し、主体的な学習を通して職業的な能力形成をおこなうことの課題を把握し、またそうした職業に向けての現状の教育制度の在り方、中長期な改革課題を検討することを究極的な狙いとする。」

本科目は、「教育学フィールドワーク」「教育学インターンシップ」とならび、学部教育の中核科目として、10年近く実践されてきました。

各種ポリシーの制定をはじめとする教育学部の変容、開講後の学生の変化等に対応して、本科目で目指すべき学修の在り方、運営形態等について再検討を進める必要があると考えています。

 

本研究の構成

本研究は大きく2つの調査から構成されます。

教育学部生調査

<Webアンケートの実施>

現在の学生生活、正課外活動の実態について、とりわけ本科目とかかわりの深い活動についての実態を調査します。

<受講者実態の把握>

この5年間の受講者数の変遷、継続希望の有無、派遣学校数等について、各年度の『教育学ボランティア演習報告書』等から把握します。

受講者調査

<ヒアリングの実施>

教育学ボランティア演習の受講経験のある学生にヒアリングを行い、本科目の特徴や効果がどのように実感されているか、またどのような点に課題があるかを把握します。

<座談会の実施>

授業担当者らにより、今後の改善方策等を話し合う座談会を計画します。


 

共同研究構成員

研究チームは、以下の4名により構成されています。(※順不同)

 

川上具美 九州大学大学院人間環境学研究院 助教 ※実務担当者
 
金子研太 九州大学大学院人間環境学府 博士後期課程
 
清水良彦 九州大学大学院人間環境学府 博士後期課程
 
畑中大路 九州大学大学院人間環境学府 博士後期課程