研究室案内

研究室紹介(2005)

元兼 正浩

MOTOKANE Masahiro
准教授 元兼 正浩

 

教育と法(法規)は「水と油」のごとく一見なじまないもの、なじむべきでないもののように思われがちですが、学校(公教育制度)における教育活動も、これを条件整備面で支える教育委員会(教育行政作用)も法的な裏づけをもって営まれています。1クラスの人数(上限)も、就学すべき小中学校も、教壇に立つためには一定の資絡が必要なことも、教える内容や時間数までも、すべて法により定められています。では、法は教育や私たちを束縛するものなのでしょうか。よく考えてみますと、法がしばっているのは行政であり、そのことは同時に私たち国民(子どもたち)の学習権を守っていることになります。近年、こうした法の「規制緩和」が広がっています(学校選択制度や民間人登用など)が、そうした政策がどのような影響をもたらすかについて検討する必要もでて参りました。また、このたび教育基本法が改正され、法のしばる対象が行政から国民へと転換されつつあります。教育や教育行政の諸問題を法的なまなざしで捉え直そうとするのが私たちの研究室なのです。

 

研究テーマ

①教職員人事行政研究 :
教師は「安月給」なの、それとも「高給取り」なの ? 定期的に一斉に異動するのはなぜ ? 授業の準備や研究はいつやってるの ? 教育委員会やセンターに行くことは出世なの ? 教師を夢見た人たちが教壇を離れ管理職になろうとするのはなぜ ?( 高校時代からのテーマ )。

②校長職の法的地位に関する研究 :
校長室に飾られた鬚を生やした初代校長は本当に「校長」だったのでしょうか、各国で教育改革のキー・パーソンともてはやされる校長職に期待される役割は同じなのでしょうか、校舎の改修やウサギの世話も管理職の仕事なのでしょうか ( 私のライフワーク )。

③教育職員免許法の法社会学 :
教師としての最低限の資質・力量の保持を公証する「教員免許状」は大学の教職課程を履修することにより取得できますが、「大学の自治」とのせめぎあいの中できわめて柔軟な運用がなされ、大学側の「品質管理」のあり方が問われています ( 最近の研究テーマ )。

 

主な著書・論文

「人事交流による校種間接続の可能性と課題 小・中連携に焦点をあてて 」『教育制度学研究』11 号/2004

「人事管理と自律的学校経営」『地方分権下における自律的学校経営の構築に関する総合的研究』多賀出版 /2004

「自治体における学校管理職の資質力量向上施策の限界と可能性」 『日本教育行政学会年報』29 号/2003

「学校改善のための校長人事プログラム開発」 『21 世紀の学校改善』 第一法規 /2003

「開かれた学校の視座と戦略」 『「総合的な学習の時間」成功のカギ』 ぎょうせい /2002

「校長の資格と養成・免許」 『自律的学校経営と教育経営』 玉川大学出版会 /2000

 

私たちの研究室

合宿 正浩

元兼研究室は、学生のニーズに応じた環境づくりをして下さる先生のおかげで、大変居心地のいい研究室です。また、先生の大好きな「イベント」を通じて沢山のつながりを育むことができます。まず、現役生のヨコのつながり、合宿、キャンプ等を通しての前任校からのOB・OGとのタテのつながり、おとなりの教育経営研究室との合同の研究会や季節行事を通してのつながり、他大学との合同卒論発表会を通した研究交流、そして、先生のご家族との交流など本当に様々です。今年は、上記のイベントに加えて研究会も企画しています。 まずは、イベントに参加されてみませんか?
お待ちしております。

日高和美(平成17年度博士後期課程単位取得満期退学