海外渡航 2008年以前

2006年11月22日~25日 プサン大学校新旧キャンパス訪問(学内P&P事業経費)

学内P&Pのテーマは「伊都国コミュニティールネッサンスプロジェクト-地域環境の変化に対応する街づくりビジョン-」。移転先の伊都地区に対し教育を中核とした街づくりをどのようにすすめるかというもの。九州大学と同様に郊外へキャンパス移転を進めているプサン大学がどのような街づくりを行っているかについて訪問調査しました。プサン大学移転計画の特質は以下の通りで、その発想の違いに愕然とし、圧倒されました。

視察風景
佐々木助教との視察風景

 

リストラ・統合ではなく拡大・発展

市街地にある本体キャンパスや病院部はそのまま残して改修・拡大
M&Aのように他大学を傘下に吸収合併し、世界水準の大学をめざす
吸収相手の資源(ヒト、モノ)をいかし、先端学部

人間環境を中核に据えた新キャンパス

医、歯、看護学部といったニーズの高い学部が移転
ヒトがあつまれば需要(生涯学習センターなど)が発生
都市計画(まちづくり)の文字通り中核に位置づくメリット

ビジョンでステイクホルダーを誘導

広報宣伝により受験生、国に期待感(漢方認可)
ストックホルダー(学生、教職員)にも期待感
-移転対策本部の学内的ポジションの高さ

その成果は、元兼正浩、佐々木正徳,「地域をつくる大学新キャンパス構想-釜山大学校の挑戦」,九州教育学会ラウンドテーブル,2007.11(琉球大学)として学会報告しました。

 

 

2007年9月13日~19日 ソウル大学校教育行政研修院・ソウル教育大学校初等教育研修院・韓国教員大学校総合教育研修院、ソウル市内小学校訪問(小島科研費)

韓国校長資格研修を実施している3大学すべてを訪問し、担当者へのヒアリング調査を実施しました。また、ソウル市以外を所轄する韓国教員大学校では研修の時期に合致したため、実際の研修を見学することができ、本科研の主要テーマである「スクールリーダー教育の方法論」についても考察することができ有意義でした。また、日程の中でソウル市内の小学校を訪問し、韓国の初等教育における進んだICT活用の状況を具に見学でき、さらにクラス担当教諭のご自宅にも招かれ、韓国教師の日常生活を垣間見ることができ、とても貴重な体験ができました。

ソウル教育大学 初等教育研修院入口にてソウル市内小学校の教室の様子

その研究成果は、元兼正浩・佐々木正徳,「韓国における校長任用前研修の現状と課題」として,日本教育行政学会,2007.10.神戸大学大会において報告いたしました。

 

 

2008年12月21日~24日 福岡県教育センターとの連携事業 韓国教員大学校等訪問(社会連携事業費)

「教育学部と福岡県教育センターとの連携による拠点形成」というテーマで学内の社会連携事業費を獲得し、連携先の教育センターと韓国教員大学校を訪問しました。

視察風景
韓国教員大学校総合教育研修院エントランスでの記念撮影