多分野連携プログラム研究会「学校トイレ環境の現状と課題」開催

2014年3月7日、大学院人間環境学府 多分野連携プログラム「学校トイレで多分野連携アプローチの可能性をさぐる」より『学校トイレ環境に関する現状と課題』をテーマに講演会が行われました。

講師として、特定非営利活動法人「日本トイレ研究所」代表理事の加藤篤氏をお招きし、現場の最前線から、学校トイレの現状と課題についてご講演頂きました。


講演では、排泄の仕組みといった医学的な話から、施設・設備といったハード面の話、さらにはカリキュラムや地域連携といったソフト面の話まで、あらゆる分野にまたがった多面的な取り組みについて伺いました。


後半では、参加者による質疑応答を兼ねたランチミーティングが開催されました。
参加者の専攻分野は多岐に渡り、建築学・哲学・教育学・経済学などの様々な視点から「学校トイレ」についての活発な議論が行われました。


加藤氏が取り組んでこられた出前授業「うんち王子」など、“トイレ”というネガティヴなイメージをもつものに、あえて真逆の要素を抱き合わせ人々の価値観を揺さぶるという逆転の発想に、参加者からはため息が漏れました。


単にモノを新しくするのではなく、限られた条件の中でトイレへの愛着や楽しさが得られるように工夫する取り組みが紹介され、「ひと」の息遣いが印象に残る会となりました。

ご多忙中な中、遠方よりお越し頂き、貴重なお話をご提供下さいました加藤篤氏に心より感謝申し上げます。今後の研究活動の発展をお祈りいたします。

(文責:大賀彩野)

更新日:2014-03-07 17:07

過去のお知らせ一覧へ