日本教育学会第73回大会開催
2014年8月22日~24日、九州大学を会場に日本教育学会第73回大会が行われました。
今回の大会は“iを探そう!”をキャッチフレーズとして、九州“island” が抱えるリソースを掘り起こし、新しい教育学の“image”を探る大会の開催が目指されました。16のラウンドテーブル、100件を超える研究発表、各日とも200名を超える参加者を集めた公開シンポジウム/特別課題研究が催され、スケールの大きな大会となりました。
スケールの大きさに対応して、運営面でも教育学部門の教員15名、学生・院生スタッフ75名という、部門の総力を結集したと言っても過言ではない規模での大会運営となりました。
(参考:大会HP http://www.jera73.jp/,プログラム)
本研究室からは、大会実行委員会委員長として八尾坂修教授が、九州地区大会準備委員会副委員長/実行小委員会渉外担当として元兼正浩教授が携わられたのを筆頭に、院生9名と学部生2名が当日スタッフとして大会に関わりました。
このほか、掲示物の揮毫を担当した本研究室の社会人課程OBである平嶋一臣先生はじめ、多くの研究室関係者が公式・非公式に大会を支えました。研究室スタッフの連絡調整では楊暁興さんが活躍しました。また、日中韓3か国の研究者を集めて行われた公開シンポジウムは、韓国からの留学生である韓賢徳さん・鄭修娟さんが資料の翻訳等で重要な役割を果たしました。
これらスタッフの活躍の背景には、大会実行委員会の先生方、とりわけ実行小委員会総務補助の針塚瑞樹助教、田中友佳子助教、清水良彦助教の尽力がありました。感謝申し上げます。
当研究室は研究面でも存在感を発揮しました。在籍者・関係者らによる発表は以下の通りです。
藤原直子「「学級教室」―教室の形状(空間形態)に着目して―」
兼安章子「家庭科教師の授業変化とその要因に関する考察 ―中学校教師へのアンケート調査の結果から―」
畑中大路「ミドルリーダーによる知識移転 ―先行研究と事例を踏まえた仮説生成―」
佐藤晋平「〈教育―法〉関係のシステム論的考察の可能性 ―N. ルーマンの「構造的カップリング」論から―」
大会を終え、スタッフミーティングの席では、元兼教授より「学会期間の出来事をすぐには総括できないほど密度の高い日々だった。教育学部門の歴史に残る学会大会となったと確信している。」との言葉をいただきました。研究室の垣根を越えて協働した本大会の経験を生かし、今後の研究や行事を深化発展させていこうと思いを新たにした学会となりました。
(文責:金子研太)