第3回飯粒の会 開催
2015年4月18日、本研究室の第3回の飯粒の会が開催されました。
飯粒の会とは博士学位取得を目指す学生のための発表の場を、という意向の下設けられた場で、第1回を2013年5月、第2回を2014年4月に開催し今年で3回目となります。
その名前は、昔から学位論文が「足の裏についたごはんつぶ」
そのココロは…「とらないと気持ち悪いけれど、とっても食えない」ものでありましたが、最近では取らないと「気持ち悪い」ばかりか、「食えない」
報告者は兼安章子氏、梁鎬錫氏、金子研太氏、波多江俊介氏、原北祥悟氏、孫雪熒氏の6名で、参加者は元兼先生のほか、研究室OB・OG、在籍院生が参加しました。
兼安章子氏(博士後期課程2年生)は、6月の中間発表に向けて「中学校家庭教師の授業デザインに関する研究」と題して報告しました。中学校家庭教師の授業デザインに影響する要因について考察を行う構想となっています。
梁鎬錫氏は「日本と韓国の国立大学法人化前後における学長選考制度に関する研究―国立大学ガバナンスの変化課程を中心に―」と題する論文を発表されました。日本と韓国の国立大学法人化前後における学長選考制度の法的仕組みを考察し、学長選考制度の変遷に影響を与えた政治・社会的要因を捉えるという研究となっています。
金子研太氏(九州大学/助教)は「大学法人化を契約した組織変容動態分析―附置研究所・研究施設に焦点をあてて」と題する論文を発表されました。法人化に伴う制度変更が研究組織に与えた影響とその課題を実証的に考察となっています。
波多江俊介氏(熊本学園大学/講師)は「学校組織内外におけるリソースが学校組織の教育活動に与える影響の考察」と題し、学校組織がリソースを活用しつつどのようなプロセスで合理的な組織づくりを行っているについて検討するものです。
また、原北祥悟氏(博士後期課程1年生)と孫雪熒氏(博士後期課程3年)はそれぞれ自分の修士論文と博士論文の研究を簡単に紹介しました。
先生や先輩・後輩から研究内容に具体的に踏み込んだ教示や質問が多く出されました。この会では全員でコメント、意見交換等を行うことより、私たちが自らの研究の到達点を確認し、新たな着想を得るために大きな役割を果たしたと思います。
最後に、元兼先生の話を持って閉会となりました。
箱崎の地はあと3年余となりますが、皆が集ってくれるかぎりこの会は永遠に続くことでしょう。
(文責:孫雪熒)