信州大学・荒井英治郎先生による「1日白熱集中講義!」が開かれました

2017年9月11日、信州大学教職支援センター・准教授の荒井英治郎先生より「教育制度分析とオーラル・ヒストリー」というテーマで講義をしていただきました。

荒井先生は、教育政策過程の検討や教育立法過程の分析などを中心に研究をなされており、以前は、文部省関係者に対する「オーラル・ヒストリー調査」を通じて臨教審以降の政策過程・政策内容の変容に関する多数の報告書も出されました。

当日の講義では、荒井先生ご自身の研究歴を紹介していただきながら、研究者としての姿勢やものに対する見方について勉強させていただきました。また、教育制度分析における「制度」の概念や対象、及び政治学の方法論である新制度論アプローチについても教えていただき、教育行政学研究における方法論適用の可能性と意義について学びました。

午後からは、教育政策過程の分析にあたって「オーラル・ヒストリー手法」の活用とその課題について学ばせていただきました。調査の具体的な手続きや内容について教えていただき、オーラル・ヒストリー調査に入られるまえに、どのような事前準備をされていたのか、調査対象との連絡調整やエピソードなども聞かせていただくことができました。

中央政府の「教育政策形成・決定過程におけるリスク」の問題は、近年の教育学研究において欠かせないテーマの一つであり、政策形成における意思決定過程の「リスク」、また政策実施による「予期せぬ帰結」としての「リスク」をどのように検証していくか、という課題についても考えることができました。
このたびは、お忙しい中、とても「熱い一日」を作ってくださった荒井先生に心より感謝いたします。先生からいただいた刺激を、自分たちの視点で「消化」できるように、これからも頑張ってまいりたいと思います。
(文責:鄭 修娟)
更新日:2017-10-24 15:07

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