東日本大震災被災地調査の機会を得ることができました

本研究室は(独) 教職員支援機構委嘱事業「平成29年度教員の資質向上のための研修プログラム開発支援事業」として「リスクの感度を高める組織マネジメント研修開発プロジェクト」に取り組んでおります。

その一環として2017年11月13日、東日本大震災の被災地となったある教育委員会へのヒアリング調査を実施しました。防災マニュアルの作成や県下の教育行政における今日の危機対応の取り組みについてヒアリングを行い、その記録に取り組みました。

また、石巻市立大川小学校跡地では、NPO法人みらいサポート石巻の協力のもと、大川小学校で被災した児童などの遺族関係者らによって構成される「大川伝承の会」の語り部から当時の避難経路や被災直後の校区の様子などについて解説を受けることができました。
この調査によって平時の研究活動では得ることのできない、生の情報に触れることができました。さらに、調査期間の間宿泊させていただいた「小松荘」においても館長さまから当時被災した状況を事細かにご説明いただく機会も得ることができました。
リスクの感度を高める組織マネジメント研修の在り方を考える上で、地震・津波の被災経験が教育行政の在り方に与えたインパクトの大きさなどを肌感覚を通して感じ取ることができたことは、今後の開発研究を進めていくだけでなく、私たち院生の研究活動に取り組む上で重要な示唆を与えてくれました。
(文責:原北祥悟)
更新日:2018-06-21 21:07

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