九州教育経営学会が開催されました

2024(令和6)年7月27日、九州教育経営学会第112回、定例研究会が九州産業大学2号館にて開催されました。

当日は、自由研究発表が行われた後、「教育を受ける機会の確保―多様な学びをどのように創るか」をテーマに、公開シンポジウムが執り行われました。本研究室からは、社会人院生の園久恵さんが自由研究発表にて発表されました。発表題目は、次のとおりです。

園久恵(九州大学大学院修士課程/院生)「社会に開かれた教育課程を実現する学校経営〜求められる「校長の専門職基準」からの考察〜」

以下は、発表された園さんよりいただいたコメントです。

九州教育経営学会自由研究発表では、「社会に開かれた教育課程を実現する学校経営」をテーマに、校長の専門職基準から考察を行いました。発表内容を整理するにあたり、戦後教育の歴史や学校を取り巻く社会関係資本の変化をもとに、社会に開かれた教育課程を実現することの意義や現在自分が校長として実践している学校経営の在り方について省察し、COVID-19後、学校と地域との連携について見つめなおすことができたと思います。

分科会参加者から、校長の専門職基準が私自身に与えた影響についての質問がありました。その質問を思い返すと、日本教育経営学会による校長の専門職基準は、自分が主幹教諭、教頭、校長といった職務の過程において、校務運営を見直す際の羅針盤であったと思います。また、働き方改革や地域社会の変化とともに、校長の専門職基準Ⅴ「家庭・地域社会との協働・連携」の重要性とその実践の困難から、専門職基準Ⅴの高まりを感じています。学校のおかれた状況をもとに、エドワード・G・オルセンの述べた「地域社会学校」にさかのぼることで、学校教育の不易と流行について考え、時代に対応する学校教育について再考する機会となりました。発表にあたり、元兼先生はじめ研究室メンバーからのご指導・ご意見をいただいたことに深く感謝しています。

最後になりましたが、本研究会の企画・運営をしていただいた先生や諸先輩方に改めて感謝を申し上げるとともに、今後も本学会が継続・発展していくことを祈念いたします。

(文責:福井美空、園久恵)

更新日:2024-10-17 14:24

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