学会シーズン到来(大学教育学会、日本高等教育学会、日本教育経営学会)
2012年5月25日~27日に大学教育学会第34回大会が北海道大学で開催されました。当研究室からはD2の金子研太氏が参加し、研究交流を行いました。
とりわけ、5月25日に遠友学舎で行われた「若手研究者交流会」では、昨年度の「全学教育改善・実施経費」助成を得て進められた「コアセミナー(教育学部基礎セミナー)の取組評価と改善方策の検討」の報告書ならびにリーフレットを持参し、他大学との情報交換ならびに今後の事業継続に当たってのご意見をいただきました。
2012年6月1日~3日には、東京大学にて日本高等教育学会第15回大会が行われました。
6月3日には、当研究室D2の金子研太氏が「研究センターの設置と廃止にみる国立大学法人の組織変容―学長対象アンケート調査を手掛かりに―」と題して研究発表を行いました。本年1月に行われた「大学の教育研究組織についての調査」の結果、ならびに金子氏が各方面の協力を得ながら行っている大学組織改編事例調査の途中経過を発表しました。
発表資料ならびに調査結果については、「大学の教育研究組織についての調査」特設ページにて公開しています。
2012年6月8日~10日の日程で、日本教育経営学会第52回大会が香川大学で開催されました。
本研究室からは、八尾坂・元兼両先生をはじめ、学術研究員の藤原直子氏、D3の波多江俊介氏、D2の畑中大路氏、金子研太氏が参加しました。九州大学からは他に、教育方法学研究室D2の清水良彦氏が参加しました。
今大会に合わせて発表された今年度の紀要(『日本教育経営学会紀要』第54号)においては、当研究室D2の畑中大路氏(日本学術振興会特別研究員) による研究論文「M-GTAを用いた学校経営分析の可能性―ミドル・アップダウン・マネジメントを分析事例として―」が掲載されています。
当該論文は、教育経営学研究において「学校経営の動態」を捉える新たな方法論を検討する独創的な研究となっており、高い学術的価値をもっています。この論文は、本年度の投稿論文の中で掲載に至った唯一の論文となりました。
6月9日の自由研究発表においては、D3の波多江俊介氏が「教師間の相互行為に関する研究」と題して発表するとともに、佐賀大学の川上泰彦准教 授、国立教育政策研究所の妹尾渉総括研究官、中国学園大学の高木亮講師との共同発表「教職キャリアと人事の関係―キャリアの「危機」に着目して―」を行い ました。
6月10日の実践推進委員会フォーラムは、「「校長の専門職基準(2009年版)」の一部修正試案、『解説書』試案、及び専門職基準に対応した『ケースメソッド事例集』について」と題して行われ、当研究室OBの大竹晋吾氏が修正試案の解説を、元兼先生が『ケースメソッド事例集』の紹介を行いました。
『ケースメソッド事例集』はフォーラムの全参加者に配布され、牛渡委員長より「他の追随を許さない研究成果」として紹介されました。また、新たに試案が公表された『「校長の専門職基準」解説書』(p.225)においても、当研究室の開発した『新任校長研修テキスト』(第18回「わが校と我が身をリーガルマインドで見直そう」演習課題)が基準6の関連事例として紹介されています。
『ケースメソッド事例集』の編集、『新任校長研修テキスト』の当該演習課題の作成は、元兼先生指導のもと、D2の金子研太氏が当時の受講者や他の院生の協力を得て行ったものです。
この3週間は、当研究室の独創的かつ最先端の研究成果を広く発表し、当研究室のプレゼンスを内外に示す期間となりました。
次々週6月23日には九州教育経営学会第83回定例研究会が九州大学にて開催されます。